近年、手っ取り早いバイトとして「治験バイト」が注目されています。
はたして本当に割のいいバイトとなるのでしょうか?

「治験バイト」の仕事内容や待遇に関して掘り下げましょう。

治験バイトとは

そもそも治験って

まず正確な概要を知る必要があるでしょう。

製薬会社は新薬の開発に日夜しのぎを削っています。
効果の高い新薬開発に成功すれば、会社の業績アップは約束されるでしょう。
世界的に評価される薬となれば、対価は計り知れないのです。

しかし、実際には薬の原形が出来上がったとしても正式認可とはなりません。
薬の効果実証や副作用の問題解決に「臨床試験」が欠かせないのです。

新薬承認は平均で10年以上かかるとされ、その間にさまざまな「臨床試験」がおこなわれます。
ちなみに「治験」は「臨床試験」とほぼ同義です。

「治験アルバイト(治験バイト)」は重要な位置を占めており、リスク強弱で内容のちがいが存在することに。
この点を掘り下げましょう。

「治験バイト」は身体への負担リスクにより分類されます。
比較的リスクの低い治験なら「日帰り」アルバイトが可能です。

いっぽう副作用リスクが高く、身体変化を精密に調べる必要があるものは「入院治験」が必要となります。

高収入を望むなら後者を選ぶ必要がありますね……。

治験バイトの給料はいくら?

1日ゆっくり過ごして1~2万

気になるのが「治験バイト」の給料でしょう。
一般的な相場は一日当たり1万円~2万円程度とされます。

病院でゆっくり過ごすだけで得られる給料とすればかなり高額ではないでしょうか。
魅力のあるバイトですね。

治験バイトの仕事内容や勤務時間は?

仕事内容や勤務時間は?

「治験バイト」のながれを紹介しましょう。

まずモニターとして募集がありますから、参加希望を伝えてください。
条件が合えば説明会への出席をもとめられます。

説明が終われば主催の健康診断を受けましょう。
診断結果によっては「治験バイト」に参加できないこともあります。

診断で適合と判断されれば「治験バイト」開始となるものです。

また勤務時間は拘束時間と同義となります。
通院タイプの治験なら採血や脳波測定など1日以内に終わるものです。

いっぽう入院タイプの治験なら最短でも2泊3日以上となるでしょう。
その間は食事や運動面の制限がありますから注意してください。

学生なら夏休みを利用して入院タイプ「治験バイト」はいかがでしょうか?

治験バイトは誰でもできる?条件は?

誰でも出来る仕事なの?

「治験バイト」に興味が湧いてきたあなた。
さっそくチャレンジしたいところでしょうが、誰でも参加できるわけではありません。

健康面に不安がないことは絶対条件。
薬の効果を見極める必要があり、内臓の機能障害や生活習慣病を患っているようでは「治験バイト」への参加が認めらません。

治験バイトの対象者

「治験バイト」募集対象者は健康な成人が基本です。
そのため20歳以上対象と考えてください。

ただしアレルギー検査をともなう治験なら未成年OKとするものが多数あります。
たとえば「アレルギー喘息モニター」などを検索すれば、18歳であっても参加可能でしょう。

治験バイトに参加する条件

よく献血する人はダメなことも

「治験バイト」への参加条件を列記します。

治験バイトへの参加条件
  • 違法ドラッグを使用していない
  • アルコール依存症ではない
  • 現在、歯の治療はしていない
  • 心臓、肝臓、腎臓など内臓の基礎疾患はない
  • 精神的疾患はない
  • 食物アレルギーはない
  • バイト期間中における花粉症はない
  • 3ヵ月以内に献血をしていない
  • 4か月以内に他の治験バイトへ参加していない
  • 喘息ではない
  • 入れ墨やタトゥーをしていない

これらは健常者対象の「治験バイト」参加条件となります。
場合によっては「花粉症」など特定のアレルギーや症状をもつ人が参加条件となるものです。

さらに「高血圧」や「潰瘍性大腸炎」など、特定疾患にスポットをあてる「治験バイト」も存在します。

ご自分のウィークポイントにバイトを活かせるなんて……。
治療効果を期待できるバイトは最高ですね。

女性なら美容モニターの募集がある

女性限定の「治験バイト」が豊富に存在します。
モニターとして募集されていますから、気になる人は根気よく探してください。

「健康」や「ダイエット」、「肌トラブル」などがキーワードとなります。
いずれも女性ならではのバイトでしょう。

アルバイトでお給金をもらいながら美容面のケアができるとしたら……。
最高ですね。

実際に治験バイトに参加した人の口コミ

参加した人の口コミ

さっそく「治験バイト」参加者の口コミを紹介しましょう。

さまざまな口コミが寄せられています。
特筆したいのはバイト直前の体調管理です。

報酬の高い「治験バイト」では応募総数が多く、なかなか被験者として選ばれません。
健康診断などで適合者として選ばれても、当日に体調がすぐれないようではバイトができないのです。

実例の口コミを紹介しましょう。
「5泊1回、通院12回」で30万円報酬の「治験バイト」が紹介されました。

高い倍率をくぐりぬけてようやく被験者に選ばれたものの、当日に風邪をひいてしまい、治験当日に断られた事例が存在します。

また、口コミによると一般的な治験では20代前半が選ばれやすいもの。
副作用リスクを考えると、うなずける項目ですね。

それから、精神性の副作用に襲われた口コミが紹介されました。
掘り下げて解説しましょう。

高額報酬の「治験バイト」でしたが、投薬による副作用にさいなまれたのです。
副作用は「うつ状態」。
言いようのない不安感に襲われ、片っ端から友人に連絡をしたそうです。

しばらくして薬の血中濃度が弱まったらしく落ち着きを取り戻したのですが、非常に危険な状態を経験しました。

入院状態の「治験バイト」ですから、医療体制が整っており万一の場合も対応してもらえるものの、絶対に安全とはいえないことを理解してください。

治験バイトの危険性は?死亡した人はいる?

実際死亡した人はいる?

前述とリンクしますが「治験バイト」の危険性について考えましょう。
「治験バイト」は薬の作用と副作用をみるものであり、被験者は常に危険と隣り合わせにあるのです。

実際の事例を挙げます。

2019年11月29日に厚生労働省は「てんかん薬・治験」による事故を発表しました。
「治験(臨床試験)」参加者が電柱から飛び降りて死亡したとのこと。
衝撃的なニュースですね。

精神科の受診歴や既往歴のない20代の健康的な男性が、2019年6月の治験で10日間の投薬後3日間の経過観察後に死亡しました。

退院翌日に幻視や幻聴などの副作用を訴えており、さらに翌日に電柱へよじ登り、飛び降り行為におよびました。

男性は結果的に死亡してしまい、悲劇的な結末を迎えたのです。
投薬中の手記には精神的な異変が記されており、リスクの高い薬であったことを改めてうかがえますね……。

これは最近の日本でおこったものです。
けっしてフィクションではなく、「治験バイト」の危険性を認識せざるを得ない事例でしょう。

治験バイトのメリット

バイトのメリットとは

ここで「治験バイト」のメリットを紹介します。

それは、なんといっても高額報酬にあるでしょう。
通院タイプで1日1万円前後。
入院タイプなら1日2万円程度にはなります。

交通費は別途支給され、事前検査費用も5千円程度が支給されます。
事前検査は総合的な健康診断です。

検査内容は、採血・検尿・体重測定・血圧心拍数測定・運動機能検査など。
謝礼をもらいながら診断を受けられるのは最高ですね。

それから、入院タイプでは自由時間がある点をメリットとして挙げられるでしょう。

もちろん病院外へ出かけることはできませんが、病院内なら自由に行動できる場合が多いとされます。
読書するもよし、時間の制約はあるもののスマホやタブレットでゲームも可能です。

食事面が優遇され、栄養もじゅうぶんに考慮されます。
「治験バイト」で健康になった、とする報告があるぐらいです。

また、「治験バイト」は医薬品だけではありません。
どうしても副作用が気になるなら「サプリメント」「健康食品」の「モニターバイト」はいかがでしょうか?

広い意味で「治験バイト」と同義であり、生活習慣病などの改善を期待しながら収入を得られますよ。

治験バイトのデメリット

デメリットの一つは注射の怖さ

いちばん大きなデメリットは副作用の危険性です。
開発されたばかりの新薬には、どのような副作用が潜んでいるのかまったくわかりません。

もちろん医療の専門家がそろっている病院内で慎重な投薬がなされますから、重大な事故となる事例はほんのわずかです。
しかしリスクが0%ではないことを理解してください。

なお副作用が生じた場合には速やかに投薬が中止され、適切な治療を無料で受けられます。
手厚い保証により、金銭的な負担はありませんよ。

それから採血をデメリットとする声が多くよせられます。
注射器を利用しての採血は、注射嫌いに決定的なデメリットですね。

治験(臨床試験)ではデータ採取が大きな要素を占めます。
その際には採血がつきものであり、毎日必ずといっていいほど注射と向き合わなければなりません。

なお、注射の痛みは看護師の習熟度にかかっているといっても過言ではないでしょう。
熟練の看護師にあたりたいですね……。

また、ヘビースモーカーは入院タイプの「治験バイト」がツライこととなります。
当然ながら病院内ではタバコを吸えません。

これを逆手にとって「治験バイト」をきっかけに禁煙をスタートさせてはいかがですか?
身近にタバコを置くことすらできませんから、禁煙を成功できる可能性を高められますよ。
デメリットがメリットに変わるかもしれませんね。

食事の制約を受ける点もデメリットでしょう。
栄養面にすぐれた食事が用意されるいっぽう、好きなものを好きなだけ食べることはできません。

治験データの乱れを避けるため、食事の制約は致し方ないところ。
理解するしかないでしょう。

治験バイトに向いている人は?

バイトに向いている人

「治験バイト」はだれでも始められます。
なかでも「服薬コンプライアンス」がしっかりとしていれば歓迎されるでしょう。

ちなみに「服薬コンプライアンス」とは服薬に対する規約遵守意識の高さを表しており、ドクターの説明通りに行動できれば問題ありません。

また治験(臨床試験)に対する理解がもとめられます。
どのようなタイプの薬なのか?治験の意義を積極的に理解しようとするのか?は重要な項目でしょう。

当然ながら副作用に対する冷静な反応も大切な項目。
出現する症状をドクターへ正確にフィードバックできるかは、新薬開発にとって生命線となるものです。

それから、時事ニュースとして新型コロナウイルスに対するワクチン開発をサポートする動きがみられます。

世界中に感染を広げる新型コロナウイルスのおかげで、ついに東京オリンピックは延期を余儀なくされました。

各国では重要なイベントが中止・延期となっており、経済活動にも重大な影をおとしています。

死者数も記録的な状況を呈しており、早期の解決が見通せない状況と言わざるを得ません。
こうしたなか、打開策となるのはワクチンを含めた治療薬開発にあるのはまちがいないでしょう。

ロンドンの臨床研究グループが新型コロナウイルスに対するワクチンの治験を呼びかけたところ、2万人以上の応募がありました。

これは報酬だけが目的ではありません。
新型コロナウイルスをなんとかしたい、と強く思う有志がロンドンを代表とするイギリスに2万人以上いるということです。

ワクチン開発の臨床試験は、被験者のウイルス感染が前提となります。
普通に考えれば恐ろしく感じるかもしれません。

しかし、なんとしても早期に治療薬を開発したいと思う心が恐怖心に打ち勝っているでしょう。

本来、「治験バイト」に向いているのはこのような精神の持ち主を指すのかも。
医療の発展を望む気持ちをもっているなら、積極的に参加してほしいものです。

治験バイトをはじめる方法

バイトの始め方は?

新薬開発に欠かせない「治験バイト」。
さっそくはじめかたをレクチャーしましょう。

まず参加者募集の治験案件をさがしてください。
WEBサイト利用が効率よくさがせます。
おすすめサイトはあとで紹介しましょう。

注意したいのは、望む募集に必ず参加できるとは限らない点。
いち早い情報収集が成功のカギとなります。

そのため、つねにアンテナを張りめぐらしておきましょう。

つづいて案件の参加条件を確認してください。
持病や既往歴により応募しても断られる事例があります。

ただし、病気があれば参加できないとは限りません。
持病の種類によっては治験の参加条件に適合する場合もあるのです。

それから通院や入院に対して場所・日程を確認する必要があります。
確認を怠って応募すれば、あとで迷惑をかけてしまうことに。
じゅうぶん注意してください。

治験応募者には追ってドクターによる事前検査がおこなわれます。
治験に適合するかをみて、詳細な説明をうけることとなるのです。

問題がなければ被験者として「治験バイト」をスタートさせることとなります。

おすすめの治験サイト1「VOB」

治験バイトのVOB

「VOB(ボランティアバンク)」とは治験に対するモニター参加情報サイトです。
開設は2002年であり医薬品のみならず化粧品や食品まで幅広くモニター(治験者)募集をおこなっています。

首都圏在住者を念頭に置いたサイトですから、東京近郊にお住まいで「治験バイト」を望むなら利便性が高いといえるでしょう。

年代や性別でモニター情報検索ができますから、適合する「治験バイト」を労せずに見つけられるのでは?

残念ながら名古屋などの中京地区や関西には対応していません。

おすすめの治験サイト2「クリニカル・ボランティア・サポート」

クリニカル・ボランティア・サポート

「CVS(クリニカル・ボランティア・サポート)」は参加希望者へ治験実施医療機関を紹介するサイトです。

「健常者」「疾患をお持ちのかた」「モニター」と区分けをしていますから、フィットした治験検索を容易に行えます。

「PICK UP」記事をサイト内に表示しており、「糖尿病の方を大募集」「脂質異常症の方を大募集」「九州エリア治験参加希望者大募集」など目的別の治験をカンタン検索できますね。

こちらのサイトでは「疾病をお持ちのかた」への治験を積極的に紹介している点が特徴。
糖尿病の項目に着目して紹介しましょう。
以下に該当すれば募集項目に適合します。

募集項目まとめ
  • 血糖値を下げる薬を服用中
  • 血糖値が126mg/dl以上
  • 2012年3月までのデータでHbA1cが6.5%以上
  • 2012年4月以降データでHbA1cが6.9%以上
  • これまでの健康診断で血糖値またはHbA1cの高さを指摘されたかた

応募方法はカンタン。

専用フォームが用意されていますから、必要事項を正確に入力して申し込めばOKです。

申請に対してコールセンタースタッフによる予約確認が電話でなされます。
ここで参加希望を伝えてください。

そして用意される医療機関にて健康診断と説明会を受ければ「治験バイト」をスタートできます。

まとめ:治験バイト=危険ではない!でも、リスクがあることは理解しよう

リスクはきちんと把握しよう

「治験バイト」の印象は変わりましたか?

新薬の開発に欠かせない臨床試験。
これを支えているのが「治験バイト」となります。

ただし予備知識なしに取り組むのは考えもの。
冒頭にも触れましたが「治験バイト」の死亡例は事実です。

最近ではご家庭の主婦が気軽なモニター感覚で応募しており、問題が徐々に表面化しています。

再度口コミ情報から。
Webサイトによると、友達に誘われるまま参加を希望したら抗がん剤の治験だった、とする情報がよせられました。

参加会場で初めてドクターから治験内容の詳細説明を受けて愕然(がくぜん)とした、とのこと。

肝機能障害やアナフィラキシーショックなどの副作用説明を受ければ、だれでも精神的に追い込まれるでしょう。

予備知識をもって「治験バイト」の意義に賛同しなければ意味がありません。
1日8回の採血回数も大きな障害となったようです。

結局、治験参加を見送ったとのことでした。
このような場合は見送って正解でしょう。
高額と思える謝礼より、心身を大切に考えるべきです。

「治験バイト」は副作用に苦しむ事例があり、お金儲けだけでは申し込めません。
世の中のお役に立てるとはいえ、慎重に考える必要がありますね。

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